ベトナム奇界遺産・スイティエン公園を体験!アクセス・料金・アトラクション徹底紹介

大きな狛犬の銅像が並んでいる 海外スポット&海外ライド

ベトナム・ホーチミンにあるスイティエン公園は仏教や伝説をテーマにしながら、奇怪遺産に選ばれた独特すぎるテーマパークです。

気になっていたので実際に訪れてみたところ、想像以上のスケールと混沌とした世界観に圧倒されました。

単なる観光地というよりは、文化とカオスが混在する体験型の異世界。

この記事では、スイティエン公園のアクセス・料金・アトラクションから、訪問して感じたリアルな感想までをまとめてご紹介します。

より臨場感を感じたい方は、記事の最後にある動画リンクもぜひご覧ください。

スイティエン公園とは?105ヘクタールの巨大テーマパーク

スイティエン公園は、1995年に開園したベトナム最大級のテーマパークです。

実は世界的な旅行メディアによって「世界の有名テーマパーク12選」にも選ばれたことがあり、ユニークさでは世界屈指の評価を受けています。

なんと敷地面積は約105ヘクタール。

これは東京ディズニーランドとディズニーシーを合わせた面積を超える広さで、 まさにとんでもないスケールを誇ります。

この公園の最大の特徴は、仏教の教えやベトナムの伝説をテーマにした施設やアトラクションが点在していること。

園内にはなんと60以上のアトラクションがあり、絶叫系からユニークな体験系まで幅広く楽しめます。

また、広大な敷地を活かした本格的なウォーターパークも併設されており、現地の子どもたちや家族連れにも大人気です。

どこを見てもカオス!スイティエン公園の園内風景

園内に一歩足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは圧倒的なスケールの装飾と、彩度の高い原色で統一された建造物の数々。

どこを見ても巨大な仏像や龍、神話モチーフの像が立ち並び、まるで別世界に迷い込んだような気分になります。

園内の一角には、ディズニーシーの地球儀を彷彿とさせる巨大な地球モニュメントがあり、その上に仏像が乗っていたりと、カオスな世界観が随所に顔を出します。

さらに驚いたのは、これほど広大な園内にもかかわらず、訪問時にはお客さんの姿がほとんど見られなかったこと。

まるで貸し切りのような静けさの中、色とりどりのオブジェやYoutubeでよく耳にするフリー音楽だけが響き渡り、不思議な没入感がありました。

園内は非常に広大なため、徒歩で回るにはかなりの体力が必要です。

敷地内を移動するには、追加料金を支払って乗れる専用のトラム(園内バス)を利用するのがおすすめ。

ゆっくりと園内を巡ってくれるので、景色を楽しみながら楽に移動できます。

また、ウォーターパークエリアでは水着に着替えて遊べる本格的なプールエリアもあり、地元の子どもたちにも大人気でした。

そしてなぜか、遊園地エリアがガラガラだったのに対して、このウォーターパークには多くの人が集まっていました。

そのほかにも、スイティエン公園には、農園・水族館・動物園といった施設もあり、遊園地やウォーターパークだけでなく、自然や生き物と触れ合えるコンテンツもスイティエン公園は充実していました。

比較的に空いている海外のテーマパークが気になる方には、香港ディズニーランドもおすすめです!

スイティエン公園で体験してほしいアトラクション

ここからは、スイティエン公園で実際に体験できるユニークすぎるアトラクションの数々をご紹介していきます。

ハリーポッターの風!?謎のお化け屋敷【マジックキャッスル】

外観がまるでホグワーツ城のように見える不思議な建物。

建物の正面には「Hogwarts」と読めるような文字が掲げられていて、まるであの魔法学校をイメージしたかのような外観でした。

外には、どこか映画に登場する“耳の大きな精霊”を連想させる人形も置かれていて、思わず魔法の世界を想起してしまいました。

私には、あのヴォルデモートに見えてしまうような風貌の人物が描かれたタペストリーが真っ先に目に飛び込んできました。

城内の上部に掲げられていて、薄暗い空間の中でひときわ不気味な存在感を放っています。

海外のテーマパークではあまり見かけない、ベトナム流ホラー演出に驚かされます。

展示物も巨大で迫力満点。

巨大物恐怖症の人にとっては、音とサイズのダブルパンチで恐怖感倍増かもしれません。

なお、このアトラクションの料金は5万ドン(約300円)で、手軽に入場できるのも魅力のひとつです。

マジックキャッスルの雰囲気を動画にしてるので、こちらもチェックしてみてください。

ベトナム「スイティエン公園」マジックキャッスルに入ってみた

安全バーが壊れたジェットコースター

スリル好きな人にはぜひ体験してもらいたいのが、「ハイスピードローラーコースター」

見た目は普通の絶叫マシンですが、実際に乗ってみると、安全バーがゆるく感じられて、「えっ、大丈夫!?」と思わず声が出てしまうスリルが味わえます。

見た瞬間「え、これ本当に大丈夫なの?」と心の中で叫んでしまうほどのスリルがあります。

乗るにはちょっとした覚悟が必要なアトラクション。

とはいえ、ちゃんと運行されていて、スリルを楽しみたい人にはたまりません。

絶叫マシン好きには一度は乗ってほしい、ある意味伝説級のコースターです。

驚いたのは、スタッフさんがまるでお弁当片手にボタンを押しているかのような、リラックスした雰囲気だったこと。

こちらの緊張をよそに、その余裕ぶりに思わず笑ってしまいました。

このアトラクションの料金は6万ドン(約350円)

ハイスピードローラーコースターの雰囲気をチェック!

ベトナム「スイティエン公園」ハイスピードローラーコースターに乗ってみた

悪夢のような水流アトラクション【フェニックスの大宮殿】

外観は神々しさすら感じる巨大なフェニックス像。

しかしその正体は、独特すぎる水流アトラクションでした。

お椀のような不安定な形のライドに乗り、水の流れにまかせてゆっくりと進んでいきます。

一見穏やかな水の流れですが、どこか生活排水のようなニオイが漂っていて、リアルすぎる演出にゾワッとしました。

途中で現れる巨大なゴリラや、意味のわからない音響演出も相まって、まるで夢の中で迷子になったような感覚に陥ります。

水しぶきが飛ぶような激しい乗り物ではないものの、精神的にじわじわ効いてくる、そんな不思議なアトラクションでした。

このアトラクションの料金は4万ドン(約230円)です。

フェニックスの大宮殿の動画をチェック!

ベトナム「スイティエン公園」フェニックスの大宮殿に乗ってみた

スイティエン公園の料金・営業時間などの基本情報

住所やアクセス、入場料などを事前に知っておくことで、よりスムーズに訪問できます。

  • 名称:スイティエン公園(Suoi Tien Theme Park)
  • 住所:149ABC Nguyen Duy Duong Street, Ward 3, District 10, HCMC
  • アクセス:ホーチミン市中心部からバスで約1時間半、タクシーで約30分、空港から車で40分
  • 営業時間:8:00~17:00
  • 入場料:大人 約180,000ドン(約1,000円)、子供 約90,000ドン(約500円)
  • 施設情報:園内には自動販売機が至る所に設置されていて、水分補給に困ることはありません。

    また、食事ができるレストランもあり、軽食からベトナム料理まで楽しめます。

    なお、園内ではクレジットカードは使用できず、現金のみ対応なので注意が必要です。

スイティエン公園は混沌を楽しむ場所

正直、スイティエン公園はネタ枠のような感覚で訪れた部分もありました。

SNSで見かけた際にはあまりにもカオスな情報に、「本当にそんな場所があるのか?」と半信半疑でした。

しかし実際に行ってみると、その想像すら凌駕するごった煮感に圧倒されました。

園内のどこを歩いても何かが巨大で、何かがおかしく、そして何かが宗教的。

明確なテーマがあるようでないような空間。

特に驚いたのが、これだけ広大なテーマパークでありながら、遊園地エリアではお客さんが自分ひとりという状態だったこと。

明らかにスタッフの人数の方が多く、「これ、どうやって運営してるんだろう?」と素直に疑問を抱きました。

さらに衝撃だったのは、スタッフたちの自由な様子。

アトラクションの操作員が友達と電話で大笑いしながら仕事をしていたり、ベンチで堂々と昼寝していたり。

もはやカオスなのは施設だけではなく、人も含めてすべてだったのです。

でも、それが妙に居心地よく、日本のテーマパークでは絶対に味わえない人間味のようなものを感じました。

スイティエン公園は、単なるテーマパークではありません。

良い意味で常識を裏切ってくれる、混沌と自由が共存する場所。

ホーチミン観光の定番から外れてでも訪れる価値のある、強烈に記憶に残る体験でした。


「2024年12月6日訪問」

スイティエン公園の園内風景を動画でチェックできます。実際に歩いた空気感を、動画でも撮ってきました。

[ベトナム「スイティエン公園」|はらふみYOUTUBE動画リンク]