群馬県みなかみ町にある「プラムの国」は、名前からは想像もつかないほどカオスな体験ができる、知る人ぞ知る手作りテーマパークです。
プラム狩りができる観光農園というのは入り口の顔で、中に入ると「本当にこれでいいのか!?」と目を疑うアトラクションが並びます。
特に有名なのが、園主さん手作りの「恐怖の洞窟」。
薄暗い中腰トンネルを進む、異世界のような空間です。
笑えるけど、なぜかめちゃくちゃ怖いという不思議な体験ができました。
今回は、そんな「プラムの国」に実際に足を運び、その魅力をたっぷりレポートします。
訪問の様子は YouTube でも公開中です。
記事の一番下に動画を記載しています!
プラムの国とは?果物狩り+カオスな遊び場

「プラムの国」は、もともと果樹園としてスタートした施設です。
7月~8月ごろには、名前のとおりプラム狩りが楽しめるほか、りんご狩りなどの体験もあります。
ですが、実際に行ってみると「果物狩り」というよりは、B級スポット好きが大喜びする謎の手作りワンダーランドといった雰囲気。

園内には手作りの看板、遊具、ミニ動物園、奇妙なスポッチャが所せましと並んでいます。
そして、その中央に構えるのが「恐怖の洞窟」。
これを目当てに来る人もいるほどの名物です。
プラムの国の中の様子は?笑える手作り遊具と恐怖の洞窟
敷地内を歩いていると、まず目に飛び込んでくるのが、見たことのない不思議な遊具の数々。

普通の公園にあるようなすべり台やブランコではなく、鉄筋を無理やり溶接したようなゴツゴツしたシーソーや、ガードレールをぐにゃっと曲げて作られた謎の遊具があちこちに置かれています。

なかでも目を引いたのが、物干しざおを折り曲げて作られた竹馬。手作り感がすごすぎて、もはや芸術作品です。

そしてもうひとつ、「なにこれ!?」と声が出そうになったのが、車のホイールを使ったフラフープ。
見た目は正直ちょっと雑なんですが、そのチープさが妙におもしろくて、SNS映えとは無縁ですが、つい見入ってしまいます。
どの遊具も、誰かが何かを再利用して作ったような素材ばかりで、設計図通りに作ったというより、思いつきと勢いで形にした感が全開でした。
整備された遊園地では絶対にお目にかかれない、カオスでクリエイティブな体験スペース。これがプラムの国の大きな魅力です。

そしてプラムの国で圧倒的なインパクトを放っているのが、「恐怖の洞窟」と名づけられた地下5メートルの手作りお化け屋敷です。
入口の手描き看板には「恐怖」の文字。
見るからに怪しげで、すでに空気がちょっと違います。

中に入ると、すぐに通路が狭くなり、中腰で進まないといけない構造でこれが意外とキツい。
しかも、照明はほとんどなく、足元も見づらいため、思った以上に緊張感があります。

どこかで見たような幽霊の写真が無造作に壁に貼られていたり、突然動き出す人形があったりと、手作りながらも本気で不気味な演出があちこちにありました。

また、「生き物がいるから触らないでください」と書かれた貼り紙も見かけました。その時は冗談かと思っていたのですが、なんと洞窟の中にコウモリが飛んでいました。
そして極めつけは洞窟の出口。

なんと、コンクリートの壁に無理やり穴をあけたような粗っぽい穴が出口になっていて、思わず「えっ、ここ出るの!?」と笑ってしまいました。
しかもその脇には、手書きで「衣服の汚れの気になる方は引き返して下さい」と書かれた、これまた理不尽な注意書きの看板が。
恐怖体験の余韻に浸るどころか、最後の最後で吹き出してしまうというオチつきです。
この雑さとシュールさの融合こそ、プラムの国らしさ。怖がらせに全振りするわけでもなく、かといってふざけすぎてもいない。その絶妙なB級バランスがクセになる場所です。
プラムの国に行く前にアクセス・料金などの基本情報
- 住所:群馬県利根郡みなかみ町新巻368-1
- 営業時間:9:00~16:00(プラム狩り期間中は17:00まで)
- 電話番号:0278-64-1975(事前確認がおすすめ)
- 定休日:不定休(プラム狩りシーズンは基本無休)
- 料金:プラム狩りシーズン(7〜8月):大人1,000円、小学生以下700円、それ以外の時期:大人500円(恐怖の洞窟含む)
- アクセス方法:車:関越自動車道「月夜野IC」から約10分。駐車場あり。電車+バス:JR上越線「後閑駅」からバスで約20分、「今宿」下車後徒歩約10分。
※プラムの国に行くまでの公共交通機関の本数は少なめなので、車での訪問がスムーズです。
プラムの国に行ってみた感想!不気味でクセになる体験
正直、行く前は「果樹園だし、まあそこそこかな」と思っていたのですが、想像を大きく裏切られました。
「プラムの国」は果物狩りのテーマパークというより、園主の趣味とセンスが大爆発した世界です。
特に「恐怖の洞窟」は、そのチープさと本気の怖さが絶妙で、今思い返しても笑ってしまうくらい印象に残っています。
子ども向けの遊具や動物コーナーもあるので、家族連れでも十分楽しめますが、大人が本気で遊びに行くB級スポットとしてもおすすめです。
どこか懐かしくて、どこか狂気じみた、だけど楽しい。そのカオスな魅力が詰まった「プラムの国」、群馬に行く機会があれば、ぜひ足を運んでみてください。
「2024年10月26日訪問」
https://youtu.be/hVUkRL9J20A?si=UKmHSNlM1yeYOMDl