あらいやオートコーナーの魅力爆発!今話題のレトロ自販機弁当がアツい

レトロ自販機のボタンを押そうとしている 珍スポット

茨城県稲敷市にあるあらいやオートコーナーは、昭和の香り漂うレトロ自販機グルメの聖地です。

一見するとプレハブのような佇まいですが、手作りのあたたかい弁当を求めて全国から人が集まる人気店。

素朴な味わいと、人の温かみが感じられる雰囲気が魅力で、一度訪れると記憶に残る旅になること間違いなし。

アクセスや現地の様子も詳しく紹介していきます。

記事内で紹介している様子はYoutube でも公開中です。

記事の一番下に動画記載してます!

知られざるあらいやオートコーナーの歴史と350円弁当の秘密

レトロ自販機が置いてある小屋

茨城県稲敷市にある、あらいやオートコーナーは、ぱっと見だと見逃してしまいそうなプレハブ小屋みたいな建物です

だけど、実は知る人ぞ知る「レトロ自販機グルメ」の聖地なんですよね。

あらいやオートコーナーの看板

道路沿いに目立つ黄緑色の看板と、昭和感たっぷりの雰囲気。

近くを通ったらなんとなく気になる外観です。

店内には使用可能の自販機が一台のみ

レトロ自販機の貼り紙

中に入ると、自販機はたった3台。でもそのうち1台の大型の弁当自販機だけが今も現役で稼働中なんです。

この自販機が話題になってるのは、「から揚げ弁当」「ヒレカツ弁当」「焼肉弁当」といったあたたかい手作り弁当が、なんと全品350円という安さで出てくるから。

写真もないし、メニュー名が書いてあるだけなのに、ボタンを押すと、湯気が出るほどあったかいお弁当が出てくるという昭和ロマン。

あらいやオートコーナーの歴史

このあらいやオートコーナーの歴史をたどると、スタートは1972年。

当時、牛乳販売をしていた荒井屋さんのご主人が、サイドビジネスとして始めたのがきっかけだったそうです。

稼働していないレトロ自販機

ちょうどその頃、長距離ドライバー向けの「ドライブイン文化」が流行していて、「うちでも食事の場所を提供できたら」と、中古の弁当自販機を導入。

それが今でも続いてるというのがすごいですよね。

場所は国道51号線沿いで、霞ヶ浦に向かう釣り客なんかでも昔からにぎわっていたという話も聞きます。

今はパートさんを雇って最大で1日300食まで作っているそうで、それが全部手作りっていうのも本当に頭が下がります。

派手さはないけど、どこか懐かしさがあって、地元に根付いている温かさが魅力。

あらいやオートコーナーには、そんな時間が静かに流れている気がしました。

あらいやオートコーナーに全国から人が集まる理由とは?

観光スポットというより地元の名物って感じの場所なのに、実は遠方からも人が集まるっていうのがすごい。

あらいやオートコーナーには、いまや地元だけじゃなく全国各地からお客さんがやってきています

以前は24時間営業していたそうなんですが、今は朝にお弁当ができ次第、順次自販機に補充していくスタイル。

夜の8時には閉めてしまうのも、仕込みや体力面を考えてのことだそうです。

遠方からやってくるお客さんの中には、一度に何食もまとめ買いしていく人も多くて、それが販売数の予測を難しくしているという話も。

レトロ好きな人やメディアで知った人が「一度は行ってみたい」と訪れるようになってから、どんどん混雑するようになったんだとか。

実際、SNSで見かけた大学ノートの存在にもびっくりしました。

レトロ自販機の食事処

ファンが思い出をつづるノートが何冊も置かれていて、「沖縄から車で32時間かけて来ました」とか「何回も通って食べたいぐらい」なんて書き込みもあったりします。

どれだけこのお弁当に惹かれたか、ひと目で伝わってきます。

このオートコーナーの弁当って、安いだけじゃなくて、しっかり作り込まれてるところがいいんですよね。

しかも長年地元で愛されてきたという背景もあって、懐かしい味を求めて帰省中に立ち寄る人も多いみたいです。

特にお正月やお盆は混雑必至。

店主さんいわく「休みたくても休めない」くらい、昔からの常連や帰省客が押し寄せるとか。

それだけ人を動かす力がある場所って、ちょっとやそっとじゃ見つからない。

あらいやオートコーナーがここまで愛されてる理由は、やっぱりその独特な空気と、素朴で飾らないお弁当の魅力なんだと思います。

あらいやオートコーナーの場所・アクセス・駐車場完全ガイド

茨城県にあるとは聞いてたけど、実際どこにあるの?って思う人は多いと思います。

僕は徒歩でいきましたが、景色を眺めて運転をしていたら見逃してしまう場所にぽつんとあります。

あらいやオートコーナーの所在地

あらいやオートコーナーがあるのは、サッカーで有名な鹿島アントラーズの本拠地・鹿嶋市のちょっと手前で住所は茨城県稲敷市境島529です。

国道51号線沿いにポツンと現れるその姿は、なんともレトロで味があります。

電車とバスを使う場合は、JR鹿島線「潮来駅」から鹿行広域バスに乗り、「北斎公園前」バス停で下車しそこから歩いて約20分です。

または、JR佐原駅からレンタサイクルで約30分(8キロほど)という手段も。

あらいやオートコーナーの電話番号と営業時間

電話番号は0299-78-2526で、お店に直接問い合わせることもできますが、店主さんいわく営業時間は「弁当ができたら店を開ける」とのこと。

朝の7時〜8時くらいに補充がスタートして、調べによると夜8時には終了するスタイルが今は定着しているとの噂でした。

あらいやオートコーナーの駐車場事情

車で行くのが便利ですが、駐車場は店舗前に3台程度。

ただ、来店者は多く、細い路地に列を作って空きを待つ感じ。

前の車が出たら、順番にスッと入れ替えていくという、いわば暗黙のルールができているみたいです。

その道幅も広くはないので、タイミングが合わなければ一度まわって戻ってくる人もけっこういます。

あたりに観光地があるわけではないけれど、静かな住宅地の中にぽつんとある感じが逆に魅力なんですよね。

レトロ自販機の休憩場所

ちなみに、食べるスペースは外に丸テーブルがひとつ。

自販機

飲み物の自販機は新しめで、喫煙所も設置されているので、ゆっくり食べたい人にはちょっとした休憩場所にもなっています。

あらいやオートコーナーにたどり着くまでにひと手間あるけれど、それすらもワクワクの一部。

ちょっと不便でレトロだけど、そこがまた愛される理由なのかもしれません。

 旅の果てに出会ったあらいやオートコーナーの味と記憶

移動時間だけで3時間ほど、電車とバスを乗り継ぎ、さらに徒歩でようやくたどり着いたのが、あらいやオートコーナーです。

この日は朝から天気も良く、目的地には11時前に到着。

すでに駐車場周辺は車でいっぱいで、追加の弁当を待つ人がちらほら立っていました。

列に並ぶうちに、ちょっとした順番争いの声が聞こえてきて、「食への執念はすごいな」と感じながらも、自分もこの日のために旅をしてきたので、その気持ちが少し分かるような気もしました。

レトロ自販機のコイン挿入口

ようやく自分の番が来て自販機の前に立つと、古びた手書きの注意書きが目に入ります。売り切れランプがないことや、500円玉は使えないことなど、レトロさが逆に新鮮で、ここならではの味わいがあります。

売り切れたレトロ自販機のボタン

僕がお弁当を購入してから5人目くらいで本日のお弁当は完売し、店のシャッターを閉める音が聞こえてました。

その時間なんと12:30とかなり驚きました。

開封前のお弁当

お金を入れると、ゴトンと音を立てて出てきたのは、ラップにくるまれた手作り弁当。

少し温かくて、それだけでも気持ちが和らぎました。

河川敷

お腹も空いていたので、近くの海沿いに歩いて、座れる場所を見つけていざ実食。

焼肉弁当

中には白米、佃煮、そして甘めのタレがしっかり染み込んだ焼肉が入っていて、見た目はシンプルだけど、その味には驚かされました。

特製ダレは継ぎ足して使っているらしく、クセになる味わい。

食べログにも写真が載ってるので見てみてください
[あらいやオートコーナーのお弁当の写真|食べログ]

わざわざ足を運んでまで食べたいという声にも納得、食べ終わったあとは、また来たいなと自然に思えました。

あらいやオートコーナーの魅力は、ただの弁当以上に、旅そのものの思い出になることなのかもしれません。

 あらいやオートコーナーに人が集まる理由とは?懐かしさと温もりに触れる旅

昭和レトロな雰囲気が色濃く残るあらいやオートコーナーは、単なるグルメスポットではありません。

そこには手作り弁当の味と、地元の人々のあたたかさが溶け込んだ空間が広がっています。

一見地味だけれど、わざわざ足を運びたくなる魅力があるのは、飾らない誠実さと、変わらない味があるから。

懐かしい気持ちと満たされるお腹、そして旅の思い出がぎゅっと詰まった時間を提供してくれる場所です。

「2025年2月11日訪問」