サイゼリヤの原点に潜入!安い理由がわかる展示に驚き

サイゼリヤの入口 珍スポット

この記事では、千葉県市川市にあるサイゼリヤの発祥地「1号店教育記念館」を実際に訪れた体験をもとに、当時の雰囲気や展示内容を詳しくご紹介しています。

昔の手書きメニューや、初期のミラノ風ドリア、社長の学生時代の写真など、サイゼリヤがどのようにして「安い理由」で知られるようになったのか、その背景を感じられる内容となっています。

現地でしか味わえない空気感とともに、サイゼファンなら見逃せない情報が詰まった一記事です。

なお、こちらの内容はYoutubeでも発信していて記事の最後にリンクが貼ってあるので見てみてください!

サイゼリヤの安い理由とは?一号店から見える企業の哲学

サイゼリヤの1号店がオープンしたのは1968年7月のことです。

場所は千葉県市川市の八幡というエリアで、最寄り駅は都営新宿線の本八幡駅でした。

サイゼリヤ外観

駅から歩いて4分ほどの、いわゆる「目立つ場所」ではなくて、少し奥まった商店街の中にその店舗はありました。

大通り沿いでもなく、華やかなビルの中でもなくて、1階に八百屋さんが入っている建物の2階にあったというのが、なんとも印象的です。

小さなお店から広がったサイゼリヤの世界

サイゼリヤ看板

当時のサイゼリヤ1号店は、特別に目を引くようなお店というより、地域に溶け込むようなごく普通のイタリアンレストランでした。

ですが、このこぢんまりとした場所から、現在では国内外に広がるサイゼリヤの歴史が始まったのです。

店を立ち上げたのは、創業者の正垣泰彦さん。

「イタリア料理をもっと身近に」という思いから、価格をできるだけ抑えつつ、おいしさや品質にもこだわるという姿勢を大切にしていたそうです

サイゼリヤがなぜ安いのか、その答えは、この一号店での出発点に隠れているのかもしれません。

今は教育施設として、新たな役割を持つ一号店

サイゼリヤ入口前

サイゼリヤ1号店は、実はすでに通常の営業は終わっています。

2000年に店舗としての役割は幕を閉じましたが、その後も建物はしっかりと残されています。

しかも、ただ保存されているわけではなく、今では「サイゼリヤ1号店教育記念館」という名前で、新入社員の研修などにも使われているんです。

運営は地元の中小企業団体が担っていて、年に一度は創業者の講演も行われるとか。

サイゼリヤの企業理念がどれだけ大切にされているのかが伝わってきます。

実際に現地を訪れると、ただのレストランではなかったんだなと実感しました。

その空間には、サイゼリヤの安い理由を支える「志」のようなものが、今でもちゃんと残っている気がします。

  安い理由に通じる原点!サイゼリヤ一号店の基本情報まとめ

千葉県市川市の八幡にある建物が、「サイゼリヤ1号店教育記念館」として保存されています。

場所はJR本八幡駅の北口から歩いて3分ほどのところで、昔ながらの商店街「八幡一番街」の一角にあります。

知らないと通り過ぎてしまいそうな小さなビルの2階で、普段はシャッターが閉じていて中を見ることはできません。

完全予約制なので注意が必要

この記念館は一般公開されていないため、見学するには事前の予約が必要です。

開いているのは原則として日曜日だけで、千葉中小企業家同友会の電話窓口に連絡して予約を取る形式になっています。

[千葉中小企業家同友会|公式サイト]

入館料は無料ですが、ふらっと立ち寄って入れるような場所ではないので、予定を立ててからの訪問がおすすめです。

サイゼリヤのように、チェーン店でありながら唯一無二の魅力を放つスポットは、実は他にもあります。
たとえば、富山県にあるスターバックスは世界一美しいスタバとで話題になっています。
世界一美しいスタバ

安い理由が肌でわかる?サイゼリヤ一号店を一人で訪問した記録

今回は運良く、展覧会イベントの日に見学することができました。

建物に入ってすぐ、2階へと続く階段があります。

サイゼリヤ階段

その壁には、創業当時の貴重な写真がずらりと並んでいました。

手書きのメニュー、開業当初の内装の様子、若かりし頃の社長の写真などが飾られていて、階段を登るだけでも歴史を感じます。

まるで昭和のレストランへタイムスリップしたような感覚になるのが面白いです。

2階のスペースは、広さでいえば今のサイゼの1ブロック程度。

サイゼリヤ厨房

厨房もカウンターもかなり小ぢんまりとしていて、まるで立ち食いそばの厨房のようでした。

でもこの空間こそが、サイゼリヤ1号店。

サイゼリヤ厨房奥

ここからあの定番メニューたちが生まれたと思うと、なんだか胸が熱くなります。

サイゼリヤ創業メニュー

注目なのは、当時のメニューの中におしんこが販売されていたこと。

今では想像がつかないようなラインナップですが、そこに創業期ならではの試行錯誤が見えました。

ミラノドリアメニュー

初登場のミラノ風ドリアが480円と、今より高かったのも意外です。

このあたりに、今の「サイゼリヤが安い理由」につながる企業努力の片鱗を感じました。

サイゼリヤワイン

ワインボトルやデカンタの展示もあり、社長がイタリアまで行って仕入れたという話には驚きました。

展示は静かですが、どれも情報量が多くて見ごたえがあります。

サイゼリヤキッチン用品

サイゼリヤの歩みをたどる年表や、当時使われていたキッチン用品も丁寧に保存されていて、スタッフの想いが伝わってきました。

予約制での公開ですが、ファンならぜひ一度は訪れてほしい場所です。

ただのファミレスじゃないんだなと、改めて感じられる時間でした。

長い期間守り続けられているサイゼリヤ1号店

サイゼリヤ1号店は、千葉県本八幡の商店街の中にひっそりとたたずむ記念館として、今も大切に保存されています。

普段はシャッターが閉まっていますが、予約すれば見学も可能で、創業当時の空気をそのまま感じられる空間です。

サイゼリヤ手書きメニュー

小さなフロアや手書きメニュー、昔の写真を見ていると、ここからサイゼリヤが始まったという事実にじんときました。

「安い理由」は単なる価格戦略じゃなくて、創業者の想いや地道な努力の積み重ねなんだと実感します。

ファンの方はもちろん、ちょっと気になっていた方も、一度足を運んでみる価値はあると思います。

「2024年10月14日訪問」