夢を見るための宿泊施設「夢の家」に潜入してみた!新潟・大地の芸術祭

部屋の真ん中に棺桶がある B級スポット

新潟県で開催される「大地の芸術祭」では、自然とアートが融合した不思議な体験ができる作品が数多く展示されています。

その中でも一際異彩を放っているのが「夢の家」というアート作品。

名前からして気になりますが、なんとここは夢を見るために泊まる宿泊施設。

今回は実際に「夢の家」を見学してきたので、その不思議な空間を詳しくご紹介します。

文章だけでなく、動画でも展示の様子をご紹介しています。リンクは記事の最後に記載しています。

夢のために泊まる宿が新潟に?「夢の家」とはどんな場所

新潟県十日町市の山あいにたたずむ「夢の家」は、世界的なパフォーマンスアーティストであるマリーナ・アブラモヴィッチによって制作された、宿泊可能なアート作品です。

外観は昔ながらの古民家ですが、ただの古民家ではありません。

内部には幻想的な空間が広がり、宿泊者は専用のパジャマを着て一夜を過ごし、翌朝に夢を「DREAM BOOK」に記録するという体験が用意されています。

宿泊体験を通して夢を見ること自体がアートとなるこの施設。

実は宿泊せずとも、見学料金を払えば中を見学することができます。

今回は、その見学体験をしてきました。

内部はどうなってる?新潟「夢の家」の中をじっくりご紹介

「夢の家」の内部はどうなっているのか。

今回は、実際に見学して印象に残った空間の様子を、階ごとにご紹介していきます。

「夢の家」1階の内部を見学

「夢の家」の玄関をくぐると、まず現れるのは昔ながらの和風建築らしい、土間と囲炉裏のある空間。

黒い壁に囲まれた静かな室内には、木製の神棚や黒電話など、どこか懐かしく、静けさがしっとりと広がる落ち着いた空間が印象的でした。

居間には大きなテーブルが置かれ、その上には整然と並んだ数十個の水入りグラス。

壁際にはマリーナ・アブラモヴィッチに関する写真集や本が積まれており、ここがアート作品の内部であることを思い出させてくれます。

そして、宿泊者用のカラフルなパジャマ(赤・紫・黄など)がずらりと壁に掛かっている部屋も。

その色彩が空間の静けさと対照的に際立っています。

実際に宿泊する場合は、このパジャマに着替えて眠り、翌朝に見た夢をノートに記録するという体験が用意されています。

壁一面に赤い英字で描かれたメッセージアートも、かなり印象的です。

儀式めいた言葉が並び、どこか不思議な空気を漂わせていました。

強く印象に残るアートが好きな方には、埼玉にある謎の巨大モニュメント『巨大な白い手』もおすすめです。不気味さとインパクトがクセになるスポットでした。

浴室は入口付近にあり、もともとは馬小屋として使われていた場所とのこと。

現在は無機質なタイル張りの空間に大きな鉄製のバスタブがぽつんと置かれていて、素朴な構造でありながら、どこか日本離れした空気を感じさせる一角でした。

宿泊者は、このバスタブに薬草を入れてゆっくりと湯に浸かることができ、身体を整えつつ、夢へと向かう気持ちをゆっくりと落ち着けていくようです。

新潟「夢の家」2階の内部を見学

階段をのぼって2階に進むと、空気が一変し、静けさの中にどこか張りつめたような空気が漂っていました。

2階には、色の異なる4つの部屋があります。

それぞれの部屋には「赤」「青」「緑」「紫」の色ガラスが使われており、窓から差し込む光が部屋全体をじわりと染め上げていました。

どの部屋にも共通して置かれているのが、棺桶です。

宿泊者はこの棺桶の中に入って眠り、一夜を過ごします。

そして棺桶の底には、DREAM BOOKと呼ばれる分厚い本が収納されています。

この本には、自分がその夜に見た夢を書き残すことができ、実際に宿泊した人たちが綴った夢の記録も自由に読むことができます。

ページをめくると、そこには詩のような文章や、物語の断片、解読の難しい言葉やイラストなどが並んでいて、まるで他人の夢の中を、そっとのぞき見ているような感覚になります。

アクセス・料金について、新潟「夢の家」を訪れるには

住所は「新潟県十日町市松之山湯本643」で、山あいの静かな場所にあります。

宿泊を希望する場合は、大地の芸術祭公式サイトから事前に確認・予約するのがおすすめです。

宿泊は1日1組限定で、料金は1泊33,000円となっています。

営業期間は2025年の場合、6月1日から10月13日までで、火曜・水曜は定休日です。

僕が訪れたときは宿泊はせず、見学のみでしたが、その場合は予約なしでも入ることができました。
見学料金は一般400円、小中学生は200円となっています。

公共交通機関を利用する場合は、北越急行ほくほく線「まつだい駅」から、路線バスまたはタクシーで向かいます。

山間部に位置しているため、公共交通機関でのアクセスはやや不便に感じるかもしれません。

その分、周辺には温泉地や他の大地の芸術祭作品が点在しており、時間に余裕を持って訪れると、1日かけてゆっくり巡ることができます。

アクセスの手間も含めて、非日常感を楽しめる場所だと感じました。

公式サイト↓
夢の家 – 泊まる|大地の芸術祭

 

新潟「夢の家」で感じたことと思ったこと

見学という短い滞在だったにもかかわらず、「夢の家」は記憶に強く残る場所になりました。

どの空間も静かで、きれいに整えられていて、不安になるような怖さも確かにあってどこか心の奥がざわつく感覚がありました。

中でも赤い部屋に入ったときは、光の色と静けさが相まって、思わず足がすくむような怖さを感じました。

夏に訪れたこともあり、外から聞こえてくるひぐらしの鳴き声が空間の静けさと重なって、より一層不思議な感覚を引き立てていたのを覚えています。

静かな山の中で、アートと夢と向き合うこの体験は、どこか自分の内側を見つめ直すような時間にもなった気がします。

次こそは実際に泊まって、夢を見て、「DREAM BOOK」に何かを残してみたい。

そんな風に思わせてくれる、不思議で魅力的な場所でした。

「2024年7月25日に訪問」

夢の家に行ったときの様子を撮影した動画もあるので、ぜひ合わせてご覧ください。

[新潟県十日町市「夢の家」|はらふみYOUTUBE動画リンク]