筑波山の中腹に、昭和の空気をそのまま閉じ込めたような場所があります。
ぼくが今回訪れたのは、茨城県つくば市にあるガマランド。
そこには、色あせた看板や年季の入った建物があり、まるで当時の賑わいや思い出がそのまま保存されているかのようです。
この記事では、そんなガマランドをじっくりと散策したレポートをお届けします。
記事の最後にはYoutube動画のURLも掲載しているので、映像でもチェックしてみてください!
そもそもガマランドって誰が作ったの?誕生のひみつと成り立ち

筑波山といえば、江戸時代から伝わる伝統芸能「ガマの油売り」の口上で広く知られている名山です。
そんな筑波山のロープウェイ乗り場近く、つつじヶ丘駐車場に隣接する形で建っているのがお土産屋さん兼お食事処の「筑波ニュー三井谷」であり、その敷地内に併設されているのが今回の目的地であるガマランドです。
そもそも、この場所は誰が何のために作ったのかと調べてみると実はお土産屋さんのオーナーが、筑波山を訪れる観光客にもっと楽しんでもらいたいという思いから、作り上げた場所なのだそう。
実は、この施設自体は2021年に惜しまれつつも閉業しており、営業中の現役遊園地というわけではありません。

しかし現在は、屋外の遊具やオブジェが残る一部のエリアにのみ立ち入ることができる状態になっています。
2027年には和食レストラン坂東太郎(ばんどう太郎)が運営を引き継ぎ、再生を目指して新たな観光拠点としての再開発が進められているそうです。
いざガマランドへ!ガマ洞窟と謎のオブジェ

真っ赤な鳥居の中には、なんともB級チックなガマガエルの像がドンと構えていました。
ただ筑波山名物のガマをアピールしているわけではなく、「登山客が無事にカエルように」と登山客への安全祈願の思いが込められているのだとか。

その横には、山中より出土したという握り石もありました。
見事なまでに握りこぶしの形をしていますが本当にこの形のまま出土したら奇跡です。
石をなでると幸せになるそうなので念のためなでておきました。

そして一度は見てみたかった、ガマランドといったらこれ「ガマ洞窟」を見つけました。
今はやっていないため固くシャッターが閉ざされていますが、中は真っ暗で人形やらなんやらで、すごく怖いらしいです。
2027年の再開発でこのガマ洞窟が運営されたら、ぜひ一度入ってみたいですね。

ガマからくり迷路と書かれた案内板に従って、壁に緑と黒の渋いタイルが張られたレトロな階段を上っていきます。
すると、開けた屋上スペースのような場所に、コイン式の乗り物遊具がたくさん並んでいました。
ガマランドの屋上スペースへ!レトロな遊具と不思議な看板

階段を上がっていくと2階のプレイルームにはコイン式のレトロアトラクションがありました。
現役当時は全て100円で体験できたそうで、スペースシャトル、ファミリータクシー、ハローキティなどの筐体が無造作に並んでいます。
どの筐体も塗装が剥がれていて、それがかえって良い味を出しています。

あたりを見渡すと、緑色の屋根の上に巨大なカエルのオブジェが乗っているのを発見。
しかもそのカエルの背中にはシマウマが乗っています。
いったいどういうコンセプトなんだろうか?
奥に進んで行くと草木に覆われたジャンボ滑り台があり、その横には「ガマ大明神」へと続くものすごく急なツル性の植物が絡まる階段が。
階段を慎重に上っていくと、途中に手書きの看板がありました。

「日本で、はじめて空をとびました。今、屋上でちょっと一休みです。会ってください」
そんな謎めいたメッセージで、なにか深い意味がありそうだけどなさそうな、先ほどのカエルの背中にシマウマが乗っていたオブジェとなんか関係があるんでしょうか?
真相はわからず。

そして一番上までたどり着くと、草木が生い茂っていてなにが書いてあるかわからなかったのですが、ボロボロになった祠がありました。
少し近づいてよく見てみると、そこにうっすらと「東日本大震災」と書かれているような。
自然に飲み込まれつつあるその祠からは、ガマランドが乗り越えてきた長い年月が伝わってきました。
当時の賑わいを閉じ込めた雰囲気が好きな方は群馬サファリパークの遊園地もおすすめです。
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ガマランドへのアクセスと周辺の楽しみ方
ガマランドの所在地は茨城県つくば市筑波で、筑波山の中腹にある「つつじヶ丘駐車場」のすぐ目の前にあります。
車で向かう場合は、常磐自動車道の土浦北インターチェンジを降りてから、筑波パープルライン(筑波スカイライン)という見晴らしの良い山道をドライブしながら登っていくルートがおすすめです。駐車場は広々とした有料駐車場が利用できます。
電車やバスなどの公共交通機関を利用する場合は、つくばエクスプレスの「つくば駅」から筑波山シャトルバスに乗車し、終点の「つつじヶ丘」バス停で下車すると目の前がガマランドです。山道を歩くことなく到着できるので、とてもアクセスしやすい環境にあります。
営業日や時間についてですが、現在は施設が閉業しているため、決まった営業時間などはありません。ですが、屋外の遊具やオブジェが残る一部のスペースのみ、自由に見学できるようになっています。
※時期によっては再開発の影響で立ち入りができなくなっているかもしれません。
ガマランドをじっくり散策した後は、すぐ隣から出ているロープウェイで筑波山の山頂を目指したり、近くの筑波山温泉でゆっくりと汗を流したりと、一日を通して自然を満喫できる場所になってます。
[2023年7月4日訪問]
ガマランドを散策した動画はYoutubeの動画でもご覧いただけます。ぜひチェックしてみてください!

