海のない岐阜県に、ひっそりと佇む乙姫公園、乙姫稲荷神社というディープなスポットがあります。
のどかな風景のなかに浦島太郎の像が置かれていたり、なぜか海にいるはずの巨大な乙姫様がそびえ立っていたりと、一体どのような場所なのか気になりますよね。
今回は、そんな乙姫公園と稲荷神社に実際に足を運んでみました。
記事の最後には乙姫公園を散策している動画URLも掲載しているので、映像でもチェックしてみてください!
乙姫公園はどうして作られたの?誕生の背景と歴史

海のない岐阜県に、なぜ乙姫様や浦島太郎の像があるのでしょうか。
その理由は、この地域に古くから語り継がれてきた「大榑川(おおぐれがわ)の竜宮」と呼ばれる民話にあります。
昔々、魚を捕るのが得意な若者が、「あそこには絶対に近づくな」と言い伝えられていた川でこっそり網を打ったそうです。すると突然、見えない力にグイッと水底へ引きずり込まれ、そこで出会った美女から「ここは人間の来る場所ではありませんよ」と厳しく警告された、というなんとも不思議な民話が残されているんです。
そんな地元の大切な民話を、目に見える形で残そうと考えたのが、隣接する会社(日八工業)の創業者でした。
「地域の子どもたちが喜ぶような遊び場を作りたい」という願いから、大榑川の竜宮をモチーフにして、巨大な乙姫様や浦島太郎の像を自ら建て、乙姫公園として整備したみたいです。
実は公園のすぐ横にある乙姫稲荷神社も、乙姫公園と同じくこの創業者が自ら建てたものなんです。
乙姫公園と神社を歩いてみよう!巨大な乙姫像と浦島太郎

鳥居のすぐ横には、お馴染みの亀に乗った「浦島太郎像」が置かれています。
草が生い茂っていたせいかどこまでが公園で、どこからが神社なのか明確な境界線が曖昧なところも珍スポットならではの醍醐味ですね。

浦島太郎像の裏側には「鶴の像」も置かれていました。
一般的に知られる昔話では、玉手箱を開けた浦島太郎はおじいさんになりますが、元々の言い伝えでは長寿の象徴である「鶴」になるというお話があるため、ここに鶴が配置されているんですね。
ここでちょっとした豆知識ですが、浦島太郎が助けた亀は、実はメスなんだそうです。
(ちなみにサンタクロースのトナカイもメスだと言われています)。

鳥居をくぐって敷地内に入ると、水神をイメージしたのか、精巧に彫られた立派な「龍の像」がありました。
よく見ると、龍と一緒に貝殻なども装飾されていて、浦島太郎伝説の世界観が細部まで丁寧に作りこまれています。

そして、浦島太郎像が見つめる先には、湖の上になんと全長10メートルを超える大迫力の乙姫像がそびえ立っています。
こうしたコンクリート像の力強い造形を見ると、やはり浅野祥雲氏の作品を彷彿とさせますよね。
実はこの巨大な乙姫像、「世界最大の乙姫」としてギネス記録に申請した過去があるそうです。
結果的には世界最大の乙姫などというジャンルが存在しないという理由で却下されてしまったそうです。
たしかに言われてみればそんなジャンルはないかも。

乙姫公園内には「乙姫ポスト」というユニークなポストも設置されていて、ここにお手紙を入れると後々、乙姫様がホームページで返事をくれるそうです。次に来るときはしっかり準備して、ぼくも何か書いて出してみようかな。
岐阜県内で珍スポットをお探しなら、養老町にある「養老天命反転地」も外せません。乙姫公園からは車で30分ほどで到着します。

乙姫公園へのアクセス情報とまとめ
乙姫公園は、岐阜県安八郡輪之内町海松新田(みるましんでん)という場所にあります。
公共交通機関だけでは少し行きにくい場所にあるため、お車での訪問がおすすめです。
名神高速道路を利用する場合、岐阜羽島ICから車で約15分、大垣ICからは約12分、安八スマートICからは約10分から13分ほどで到着します。
入場料金などはかからず無料で休園日や営業時間なども特に設けられていないため、いつでも自由に散策を楽しむことができます。
乙姫公園の魅力を振り返り!

実際に足を運んでみると、巨大な乙姫像の表情が想像以上に無表情かつ真っ白で不気味でした。この迫力あるお顔が、夜になるとどんな雰囲気になるのかも気になるところです。
また、乙姫公園から車で10分ほどの場所には、巨大な太陽光発電施設「ソーラーアーク」という有名なスポットもあります。
せっかくここまで来たのなら、これら2つの珍スポットを合わせて巡ってみるのも、面白い探険談になりそうですね。
ぜひ休日のドライブを兼ねて、乙姫様や浦島太郎たちに会いに行ってみてください。
[2023年9月12日訪問]
今回ご紹介した乙姫公園の様子は、以下のYouTube動画でも詳しくご覧いただけます。映像で実際に乙姫稲荷神社と乙姫公園の曖昧な境界線を体感してみてください!

