最近ではファストフードだけでなく、クリーニングの受け渡しや処方箋の受け取りまで、車に乗ったまま何でもこなせる便利な世の中になりました。
そんな進化を続けるドライブスルー界隈ですが、愛知県日進市まで足を運べば、全国の珍スポット好きを唸らせる、ちょっと変わったドライブスルーに出会えちゃいます。
携帯電話が当たり前になった今だからこそ、あえて車に乗ったまま公衆電話を使うという、昭和から平成初期の自動車ロマンが詰まったひとときを現地で体験してきました。
街中に突如として現れるドライブスルー公衆電話

日進市の中心部を走る県道を進んでいくと、NTT西日本の施設内に現れるのがこの特別な電話ボックスです。一見すると普通の公衆電話のように見えますが、車がそのまま横付けできるよう専用のレーンが設けられています。
現在ではスマートフォンの普及によって多くの公衆電話が姿を消してしまいましたが、ここは2019年にリニューアルまで行われており、今も現役で動いています。
かつてこのドライブスルー型の電話は全国に数十箇所設置されていました。
しかし時代の波に押され、2019年に島根県にあったものが撤去されたことで、現在はこの日進市のドライブスルー型の公衆電話が国内で唯一の存在となっています。
今回は車を持っていない僕が、あえて「エア・ドライブ」でこの聖地に挑んでみました。
実際に公衆電話ドライブスルーを体験

専用レーンに足を踏み入れると、運転席の窓の高さを想定した地上約90センチの絶妙な位置に電話機がセットされており、車から降りずにそのまま通話ができるようになっています。
実際に受話器を手に取ってみると、通常の公衆電話の約2倍のおよそ140センチものコードの長さがありました。

エア・ドライブで受話器をぐいっと引き寄せてみましたが、その余裕のある作りに驚かされます。
これなら大型車や、ちょっと停車位置がズレてしまった時でも、車内まで余裕で引き込んで通話することができます
さらにコードを見てみると全体がシリコン製のカバーで覆われており、通話中にコードが車体に当たっても傷つかないようになっていました。
横には災害用伝言ダイヤル「171」の使い方が大きく掲示されており、いざという時の避難所としての機能もしっかり備わっています。
屋根の上には太陽光パネル付きのLEDライトがあって、もし停電しても自力で数日間は明かりを灯し続けられる設計になっているのだとか。
珍スポットとしての面白さだけでなく、硬貨やテレカも使える現役機として、実はすごく実用的で頼もしい設備なんだなと思いました。
公衆電話ドライブスルーのアクセス
愛知県日進市蟹甲町中島364-6にあるNTT西日本日進電話交換所の敷地内が目的地です。
国道ではなく県道沿いに位置しているため、周囲の交通量も比較的落ち着いており、日進市役所や図書館のすぐ近くでアクセスも簡単です。
車で向かうのが大前提の施設ですが、もちろん歩きや自転車で立ち寄って利用することも可能です。
公衆電話なので24時間いつでも利用でき、定休日もありません。
まとめ

携帯電話の普及によってすっかり出番が少なくなった公衆電話ですが、車に乗ったまま重たい受話器を握るという体験は、今ではここだけでしかできません。
愛知には珍スポットがたくさんありますが、ただ面白いだけでなくいざという時の防災機能まで備えた奥深い場所でした。
車がある方はぜひ愛車の窓越しに、そして徒歩の方は僕と同じように見えない車の窓を開けて、140センチのコードをぐいっと引っ張ってみてください。
「2023年10月20日訪問」
ドライブスルー公衆電話はYoutubeでも公開してますのでリアルな様子をみたい方はチェックしてみてください!


