日本一不気味な妖怪の町と言われている妖怪の聖地・福崎町で妖怪ベンチマップ巡り!

砂かけばばあ 関西

兵庫県神崎郡にある福崎町は、町中のいたるところにリアルな妖怪ベンチが設置されている、全国でも珍しい妖怪の聖地です。

駅前の広場から商店街のお寿司屋さん、さらにはバス停やコンビニの軒先に至るまで、全部で23体もの妖怪ベンチがあります。

今回は、Youtubeの視聴者さんからいただいた「福崎町の妖怪巡りをしてください」というコメントをきっかけに、ぼくも実際に現地へ足を運んで福崎町を探検してきました!

記事の最後には動画URLも掲載しているので、映像でもチェックしてみてください!

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なぜ福崎町は妖怪の町に?柳田國男から始まった町おこしの歴史

柳田國男

町のあちこちに妖怪が潜んでいる福崎町ですが、「そもそも、なぜ福崎町にはこんなにたくさんの妖怪がいるんだろう?」と気になりますよね。

実は、福崎町は日本民俗学の父と呼ばれる民俗学者・柳田國男が生まれ育った生誕の地なんです。

明治8年にこの地で生まれた柳田國男は、日本各地に残る民話や伝承を収集・分析し、日本で初めて妖怪を体系的に研究して「遠野物語」や「妖怪談義」といった数々の名著を残しました。

河童

そして、柳田國男が幼少期に初めて出会った妖怪の伝承が、この福崎町を流れる市川の「駒ヶ岩」に棲んでいた河童のお話でした。

この河童の伝承をモチーフにして、福崎町では2014年から妖怪をテーマにした本格的な町おこしがスタートしたというわけなんです。

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福崎町の妖怪ベンチを自転車で散策!個性豊かな妖怪たち

福崎町

今回の妖怪巡りは、JR播但線の福崎駅からスタートです。

まずは駅前にある観光交流センターへ立ち寄り、無料で配布されている「妖怪ベンチマップ」を手に入れました。

ベンチマップ

ここでは1枚100円で重ね捺しスタンプラリーの台紙も購入できます。

駅前広場でさっそく出迎えてくれたのが、円柱型の透明な水槽(通称・ガジチューブ)の中に潜む河童の「ガジロウ」くんです。

ガジチューブ

毎時7分・22分・37分・52分になると、ブクブクと泡を立てながら水槽の底から浮き上がってきます。

水中でふわふわと揺れる髪の毛はなんだか可愛らしいのですが、よく見ると顔の造形は映画「男はつらいよ」に出てくる佐藤蛾次郎さんにちょっと似ている気がします。

アマビエ

ガジロウくんのすぐ隣のベンチには、豊作や疫病の予言をしたと伝えられる「アマビエ」も座っていました。

パステルカラーの鱗が鮮やかで、こちらは写真映えしそうな可愛らしい姿です。

駅のコインロッカーに荷物を預けて、いざ次の妖怪を探しに出発しました。

ところが、20分ほど周辺を歩いてみたものの、次の妖怪がどこにいるのか全く分かりません。

自転車

「もしかして、マップで見るより意外と距離があるのかも」と気づき、急いで駅前に戻って1日300円のレンタサイクルを借りました。

後から自転車で巡ってみて分かったのですが、23体すべての妖怪を徒歩で回るのは相当な健脚のエリートだけです。

気温35度近い暑さの中だったので、自転車を借りて大正解でした。

天狗

自転車に乗って福崎駅から200メートルほど走ると、すぐにお寿司屋さんの天狗寿司の前にいる天狗を発見しました。

さっきは反対方向を探していたみたいです。

この天狗、なんと青いビジネススーツを着て、ベンチでノートパソコンを開いています。

完全に現代社会に順応したサラリーマン天狗です。

どれだけ凄い神通力を持っていても、現代社会では取引先へのメール返信や厳しい納期には勝てないんだなと、前のめりでキーボードを叩く背中からそこはかとない哀愁を感じます。

雪女

天狗寿司から300mほど進んだ市民会館エルデホールの前には、青白い肌の「雪女」が座っていました。

前髪は眉の上でパッツンに切り揃えられたワイドバングで、すごく令和っぽいトレンドの髪型をしています。

猫また

エルデホールから750mほど自転車を走らせてお肉屋さんのグルメミートにしおかへ向かうと、赤い着物を着た「猫また」がいました。

尻尾が2つに割れていて、人間の言葉を話して二足歩行すると言われる妖怪です。

ベンチの横には今日何人が訪れたかが分かるカウンターとスタンプ設置場所になっていました。

山姥

続いて、そこから500メートル離れたマルフク前バス停で出会ったのが、ぼくが一番好きになった妖怪「山姥」です。

1990年代に渋谷を中心に一世を風靡した「ヤマンバギャル」の要素を取り入れた作品で、ルーズソックスにチェックのスカート、頭には2本の角が生えています。

左手に持っている赤いファンデーションコンパクトの中には本物の鏡が埋め込まれていて、鏡越しに山姥と目が合うという臨場感たっぷりのアングルで写真が撮れるようになっています。

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福崎町の妖怪たちが大集合!辻川山公園で動くガジロウや逆さ天狗に大接近

辻川山公園

マルフク前バス停からさらに1.5キロほど自転車を走らせて、ガジロウくんの棲家である「辻川山公園」へと向かいました。

この公園には柳田國男の生家や記念館があり、園内のいたるところに妖怪たちが集まっています。

がじろう

公園の池の前に立つと、毎時0分・15分・30分・45分のタイミングで、水面からガジロウくんがブクブクと池から顔を出してきます。

実は福崎町には「ガジロウくんは世界に1体しかおらず、駅前の水槽にいない時は地下の秘密トンネルを通ってこの池と行き来している」という公式設定があるみたい。

がたろう

池のほとりには、お皿が乾いて動けなくなり固まってしまった兄者の「ガタロウ」くんもいました。

そして近くにあった顔出し看板を見て驚いたのですが、河童が人間のお尻から白い玉を抜いている絵が描かれています。

これは尻子玉と呼ばれる架空の臓器で、抜かれると腑抜けになってしまうそうです。

池から飛び出すガジロウが手に持っていたので、もしかしたら大好物なのかも。

逆さ天狗

奥に進むと逆さ天狗の小屋があり、時間が来ると扉が開いてワイヤーを伝って飛び出してきます。

福崎町の名物である「もちむぎどら焼き」が大好物で、食べているところをみんなに自慢したくてわざわざ逆さまになって見せびらかしているそうです。

公園のすぐ隣にあるもちむぎのやかたでは、逆さ天狗が自慢していたどら焼きが実際に販売されています。

見た直後にすぐ買いたくなる、見事な観光動線です。

座敷童

お店の前では、ピンク色の髪をした座敷童子が猫を枕にしてスヤスヤと昼寝をしていました。

辻川山公園から350メートル離れた「辻川観光交流センター」へ行くと、今度は「食わず女房」という妖怪のベンチがあります。

食わず女房

何も食べない働き者の妻だと思って迎えたら、実は後頭部に巨大な口を持つ大食らいの妖怪だったという民話が元になっています。

後ろに回ると髪の毛がうねって巨大な口がおにぎりを丸呑みにしており、まるでホラーゲームのクリーチャーのような迫力で、ここは素直にちょっと怖かったです。

将棋を指した河童

すぐ横のベンチでは、河童が真剣な表情で将棋を指していました。盤面を見ると、藤井聡太さんと豊島将之さんの歴史的な対局を再現しているよう。

砂かけばばあ

続いて650メートル先の「但陽信用金庫」の前にいたのは、設置費用250万円とも言われる「砂かけ婆」です。

シワの1本1本や青い瞳、砂を吹きかけようと突き出した手の造形がすさまじく、正面からアップで見ると本当に今にも動き出しそうです。

一反木綿

その後もスーパー「ボンマルシェ」の前で犬のような姿をした「スネコスリ」を見に行き、最後にそこから1.3キロ離れた遠い場所にある「ファミリーマート福崎南インター店」へ向かいました。

結局この日は4時間ほど自転車で走り回り、全部で15体ほどの妖怪たちに出会うことができました。

全部回るには自転車だと半日以上かかりそうです。

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福崎町の妖怪ベンチへのアクセス情報と散策のポイント

観光交流センター

福崎町の妖怪ベンチ巡りを楽しむためのアクセス情報や、周辺のスポットについて詳しくお伝えします。

まず、散策の拠点となるのは「JR福崎駅(福崎町駅前観光交流センター)」、または妖怪たちがたくさん集まっている「辻川山公園(および辻川観光交流センター)」の2箇所です。

この2つの観光交流センターでは、妖怪ベンチマップがもらえるだけでなく、どちらでも妖怪巡りに便利なレンタサイクルを借りることができます。

自転車

福崎町の移動手段については、ぼくも利用した1日300円のレンタサイクルが断然おすすめです。

また、2人乗りの超小型電気自動車である妖怪レンタカー「妖怪ガジpod」も借りることができ、料金は平日が1日3,000円、休日(土日祝)は4時間3,000円・8時間5000円です。

妖怪ガジpodは神崎交通(神崎レンタカー)で電話番号0790-22-3322で予約できるみたいです。

屋外に設置されている妖怪ベンチ自体は24時間いつでも無料で見学することができ、定休日などもありません。

ただし、辻川山公園の池から飛び出すガジロウは9時から21時まで(毎時0分・15分・30分・45分)、福崎駅前の水槽のガジロウは7時7分から20時7分まで(毎時7分・22分・37分・52分)と稼働時間が決まっています。

また、マップの配布やレンタサイクルの貸し出しを行っている2箇所の観光交流センターは、営業時間が9時から17時となっているため、昼間の時間帯に訪れるのがおすすめです。

姫路駅

電車でアクセスする場合は、JR姫路駅からJR播但線に乗車して約30分で福崎駅に到着します。

駅のすぐ目の前から妖怪巡りをスタートできるので、電車旅との相性も抜群です。

車で行く場合は、中国自動車道の「福崎IC」や播但連絡道路の「福崎南ランプ」「福崎北ランプ」から約5分〜10分ほどで到着します。

カーナビに目的地を設定する際は、辻川山公園のすぐ隣にある食事処・お土産処の「もちむぎのやかた」を入力するとスムーズに案内してくれます。

辻川山公園や観光交流センターの周辺には、無料で利用できる広い駐車場が複数整備されているので安心です。

郵便局

周辺には、名物のもち麦麺やどら焼きが味わえるもちむぎのやかたや、柳田國男記念館、旧辻川郵便局など、休憩や食事にぴったりの施設も揃っています。

ひとつひとつの造形のクオリティが高く、町全体がひとつの大きなテーマパークのようになっています。

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福崎町の妖怪たちは一度見たら忘れられない魅力がいっぱい!

妖怪の壁画

今回は、兵庫県福崎町にある妖怪ベンチを巡る様子をお届けしました。

民俗学者・柳田國男が生まれた歴史的な背景を大切にしながら、町のお寿司屋さんや精肉店、銀行やコンビニまでが一丸となって訪れる人を楽しませようとしている温かい空気が、自転車で走っていてとても心地よかったです。

全部で23体いる妖怪ベンチは、まだまだぼくが見つけられなかった個性派妖怪もたくさん潜んでいます。

休日のちょっとした冒険に、ぜひ福崎町でレンタサイクルを借りて、お気に入りの妖怪を探す旅に出かけてみてください!

自転車で汗だくになりながら妖怪たちを探し回り、動くガジロウや逆さ天狗の迫力を体験した様子はYouTube動画でも公開しています!

「福崎町妖怪ベンチマップ|はらふみYOUTUBE動画リンク」

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