実在した桃太郎の舞台へ!女木島の鬼ヶ島大洞窟を歩いて巡る謎とロマン

鬼ヶ島看板 四国

香川県の高松港からフェリーで約20分、瀬戸内海の穏やかな海に浮かぶ女木島は、古くから桃太郎伝説の「鬼ヶ島」として知られるロマンあふれる離島です。

島の山頂付近には、なんと紀元前100年頃に人の手で掘られたと言われる巨大な鬼ヶ島大洞窟が実在し、訪れる人々を不思議な物語の世界へと引き込んでいます。

今回は、そんな女木島の鬼ヶ島大洞窟を目指して、気温36度の真夏日になんと港から歩いて大洞窟まで登るという体験をしてきました!

道中で出会ったユニークな現代アートやレトロな映画館、そして洞窟の奥深くで待ち受けていた少し怖くて個性豊かな鬼たちの姿まで、たっぷりとお届けします。

文章だけでは伝えきれない鬼ヶ島大洞窟の雰囲気は動画でもお楽しみいただけます。リンクは記事の下部にあります!

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紀元前に作られた巨大要塞!?女木島の鬼ヶ島大洞窟に隠された歴史

女木島

高松港のすぐ沖合に浮かぶ女木島は、かつて「鬼無」などの地名が残る香川県の桃太郎伝説において、鬼たちが住んでいた本拠地と伝えられてきました。

しかし、長い間それは単なる言い伝えだと思われていたそうです。

写真

ところが大正3年、郷土史家の橋本仙太郎先生が島を調査した際、鷲ヶ峰の山頂付近で巨大な洞窟を発見したことで、一気に「実在した鬼ヶ島」として全国から注目を集めることになりました。

その後、昭和6年から鬼ヶ島大洞窟として一般公開され、現在に至るまで島一番の観光名所として親しまれています。

案内図

さらに現在の女木島は、鬼ヶ島としての歴史だけでなくアートの島というもう一つの顔も持っています。

3年に1度開催される現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」の会場となっており、島のあちこちに個性的なアート作品が展示されています。

桃太郎伝説のロマンが眠る島と、最新の現代アートが共存しているのが、女木島ならではの面白いところです。

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猛暑の徒歩登山から謎の内部へ!女木島の鬼ヶ島大洞窟リアル散策レポート

ここからは、実際にぼくが高松港からフェリーに乗って女木島へ渡り、鬼ヶ島大洞窟の内部を隅々まで探検してきた様子をスポットごとにレポートしていきます。

船賃370円で女木島へ!鬼ヶ島大洞窟へ

めおん号

旅のスタートはJR高松駅のすぐ近くにある高松港の船乗り場です。

券売機で高松から女木島行きの片道切符(大人370円)を購入し、赤と白のストライプが目を引くフェリー「めおん」に乗り込みます。

海

船内には涼しい客室やペット同伴可能なスペースもありますが、外のベンチ席は完全先着順なので、良い場所を取りたい方は早めに乗船するのがおすすめです。

海風を浴びながら進むこと約20分、あっという間に女木島へ到着です。

鬼の館

港に降り立つと、目の前にある「おにの館」という待合所で、山頂の鬼ヶ島大洞窟まで直行できる連絡バスのチケットを購入することができます。

ただ、このバス代が往復で1,000円かかるのを見て、ぼくは迷わず歩きで行くことを決めました。

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音楽が流れる船のピアノとレトロな映画館!女木島の鬼ヶ島大洞窟へ向かう寄り道アート散歩

バスに乗らずに歩いたからこそ出会えた素敵な発見がたくさんありました。

まずは船乗り場のすぐ近くの海辺で見つけた、ぼくが一番気に入ったアート作品です。

ピアノ

パッと見ると4本の白い帆を張ったカッコいい帆船のオブジェに見えるのですが、近づいてよく見てみると、船体の部分が青銅製のグランドピアノになっています!

これは禿鷹墳上「はげたかふんじょう」さんという作家による「20世紀の回想」という瀬戸内国際芸術祭の作品です。

鍵盤

しかも近づくと、船から美しいピアノの音楽が聴こえてきて、海の波音と重なり合います。

すごく癒される。

鬼ヶ島の目印

海沿いを離れて洞窟へと続く道を歩いていくと、実質ほとんどが登り坂なので、2.4km以上の距離を感じます。

それでも、途中で気になる建物を見つけるとついつい寄り道したくなってしまいますよね。

小学校

道中で見つけた雰囲気の良い神社と小学校に立ち寄ってみると、小学校は児童減少のため現在は休校中とのことでした。

女木島の人口は100人ちょっとだそうなので、静かで穏やかな時間が流れています。

名画座

そして、その小学校から少し先へ歩いたところで、ISLAND THEATRE MEGI「女木島名画座」という素晴らしい映画館を発見しました!

こちらは元々島の倉庫だった建物を改修し、1980年代のニューヨーク42番街にあった古い映画館をイメージして作られた依田洋一朗さんのアート作品です。

壁

日本の離島らしい無骨なトタン壁の外観と、アメリカのクラシックな映画館のネオン看板のようなデザインが組み合わさっていて、映画好きにはたまらない渋さがあります。

山道

そこからさらに坂道を登っていくと、残り1キロメートルほどの地点で運命の分岐点が現れました。

「右のなだらかな舗装路を行くと900メートル」「左の階段を登ると300メートル」と書かれています。

時間が迫っていたぼくは迷わず300メートルの階段ルートを選んだのですが、これがなかなかのハードな山道でした!

周囲を飛び交う虫たちの交通量もすごいですし、急な階段で足の疲労がピークに達しながらも、なんとか頂上へとたどり着きました。

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いざ内部へ潜入!女木島の鬼ヶ島大洞窟で出会う鬼たちと要塞の秘密

鬼ヶ島大洞窟入口

息を切らしながらようやく到着した「鬼ヶ島大洞窟」の入り口。

受付で入場料金の600円を支払い、いよいよ洞窟の内部へと足を踏み入れます。

洞窟内

外は36度の灼熱でしたが、洞窟の中に一歩入るとひんやりとした空気に包まれます。

この洞窟は、自然が作った鍾乳洞などではなく、紀元前100年頃に人間の手によって掘られた人工の洞窟だそうです。

鬼ヶ島看板

広さは約4,000平方メートル、奥行きは約400メートルにも及び、内部は11のメインエリアに分かれています。

一体誰が何のためにこれほど巨大な洞窟を掘ったのか、発見から100年以上経った今でもすべては解明されておらず、多くの謎に包まれています。

洞窟広場

有力な説としては、かつて瀬戸内海を行き交う船を襲っていた海賊たちが、自分たちのアジトや隠れ家として作ったのではないかと言われています。

実際、洞窟の入り口から中心部にかけては古代中国の要塞に似せて構築されており、外からの敵を防ぎやすく、中からは攻めにくいという非常に特殊な防御構造になっています。

天井や壁のゴツゴツとした岩肌に人の手で掘られた跡が生々しく残っていて、知恵と技術が詰まった洞窟です。

中の間

奥へ進むと「中の間」と呼ばれる空間に出ます。

ここは洞窟内の防御陣地として作られた部屋だそうで、周辺には入り組んだ迷路のような通路もあり、外から侵入してきた敵が迷うように設計されています。

宝庫

そして、その先にあるのが金や銀などの財宝を隠していたとされる「宝庫」です。

当時は厚さ60センチメートルもある巨大な一枚岩を扉として使い、外からは隠し部屋が見えないようになっていたそうです。

青鬼

その宝庫の前には、槍を持って門番をしている青鬼の像が立っているのですが、薄暗い洞窟の中で下からライトアップされた青鬼の表情はなかなかの迫力です!

さらに奥へと進むと、赤い照明に照らされた「鬼大将の会議室」という広い部屋が現れます。

鬼会議

ここでは鬼のボスと仲間たちが毎晩のように酒盛りを開き、大きな夢を語り合っていた場所と言われているそうです。

机を囲んで座る鬼たちのオブジェや、壁面にずらりと並んだ地域の子どもたちが作った鬼瓦のアートなどが飾られていました。

監禁室

そのすぐ近くには「監禁室」という少し物騒な名前の部屋もありました。

言い伝えでは、鬼たちがさらってきた女性たちを閉じ込めていた秘密の部屋だそうで、洞窟が発見されて公開された当時は、大きな石の扉が壊されたままの状態で残されていたそうです。

こうした一つひとつの部屋に細かい設定と歴史の痕跡が残っているので、すごく面白い。

桃太郎パネル

洞窟の出口付近には、大きな刀を掲げた桃太郎の像や、お供のイヌ・サル・キジのパネルもあり、最後まで見どころがぎっしり詰まっていました。

本当はもっとゆっくり見学したかったのですが、ふと時計を見ると、次の男木島行きのフェリーが出るまで残りわずか15分!

この便を逃すと男木島に行くのが2時間後になってしまうため、洞窟から港までの約2.8キロメートルの下り坂を全力ダッシュで駆け下ります。

男木島の様子はこちらの記事でご紹介してますのでチェックしてみてください!

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女木島の鬼ヶ島大洞窟へのアクセス情報

船

女木島へのアクセス拠点となるのは、香川県高松市にある「高松港」です。

電車やバスを利用する場合は、JR高松駅またはことでん高松築港駅から歩いて約5分の場所に雌雄島海運のフェリー乗り場があります。

高松港からはフェリー「めおん」が通常1日6往復運航しており、乗船時間は約20分、料金は大人片道370円(小人190円)です。

フェリーは予約不要の先着順で、高松港で切符を買って乗り込み、下船時に回収される仕組みになっています。

女木港に到着したあと、山頂の鬼ヶ島大洞窟へ向かう手段は大きく分けて「バス」「レンタサイクル」「徒歩」の3つがあります。

バス

一般的なルートは、港のすぐ目の前にある「おにの館」で鬼ヶ島観光自動車の連絡バスチケット(洞窟までの往復バス代・大人1,000円)を購入し、フェリーの発着に合わせて運行しているバスに約10分乗る方法です。

おにの館の窓口ではレンタサイクルの貸し出しも行っています。

自分のペースで島を巡りたい方にはぴったりですが、料金は自転車の種類によって異なります。

急な坂道もスイスイ登れる「電動自転車(1回1,800円/17時頃まで)」と、「ママチャリ・ギア付き(1日600円)」が用意されています。

山頂の洞窟へ向かう道はかなりの急坂なので、もし自転車で行くなら絶対に電動自転車をおすすめします!

もしぼくのように集落のアート作品を見ながら徒歩で登る場合は、港から片道約2.4キロメートル、登り坂で徒歩約40分〜50分かかりますので、飲み物を用意して時間に余裕を持って挑戦してみてください。

鬼ヶ島大洞窟の入場料金は大人(高校生以上)が600円、65歳以上のシニアが500円、小・中学生が300円です。

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古代の謎とアートが交差する島!女木島の鬼ヶ島大洞窟まとめ

赤鬼

紀元前100年頃に人の手で掘られたという要塞のような洞窟の構造は、実際に中を歩いてみると鬼たちの息遣いが感じられるようなロマンにあふれていました。

また、入り口のレトロな看板や、洞窟の中で待ち構える少し怖くて個性的な鬼たちのオブジェ、そして港から山頂までの道中で出会える素敵な現代アートの数々など、島全体がワクワクする発見に溢れています。

高松港からフェリーでたった20分で訪れることができ、お隣の男木島とセットで1日で巡ることもできますので、香川県へ旅行の際はぜひ女木島の鬼ヶ島大洞窟へ冒険に出かけてみてください!

ぜひ以下のYouTube動画でもチェックしてみてください!

[2026年7月26日訪問]

「女木島|はらふみYOUTUBE動画リンク」

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